前回(第30話)の記事はこちら
前回までをおさらいすると・・・
加害者とは1度は連絡が取れたものの、その後いくら電話しても反応なし・・・。
そこで、自分の任意保険会社の担当者からも、加害者に積極的にアポを取ってもらったところ、なんとか連絡がついたわけです。
加害者のおじさんが言うには、連絡が遅くなった理由は「体調不良だったから」だとのこと。
加害者のおじさんは自分の入っている任意保険の証書を車の中に置きっぱなしにしてしまったため、すぐには確認できず、週明けまでには車内の証書を確認して自分の任意保険会社名が分かり次第すぐに折り返すと言ったそうです。
そういうわけで、週明けには加害者の入っている(らしい)任意保険会社の連絡先を確認して折り返しまた連絡をくれる、と言う状態で今にいたるわけです。。。
もうすぐ事故から1か月・・・。
まさか加害者は任意保険会社に入っていないのでは!?そのため、のらりくらりとこちらからの連絡を交わしているのでは・・・。
こちらとしては、加害者が週明けに連絡すると言っているため、その言葉を信じて週明けまで待つことにしました。
とはいえ、さすがに今回は期限を設定することにします!
週が明けてからの土曜日一杯までに連絡が無ければいよいよ次の手段を考えることになります。。。
加害者からの連絡を週末まで待ったが・・・
加害者は、週明けにはちゃんと自分の任意保険会社の証書を確認して折り返し連絡する、と言っていました。
そして向かえた週明け月曜日。
この日は連絡はありませんでした・・・。
まぁ、週明け月曜に連絡すると言っても何らかの事情で1日遅れはあり得るとして、火曜日位にずれ込むことはあるだろうと思い火曜日を迎えます。
火曜日も連絡無し。
水曜日も連絡無し・。
木曜日も連絡無し・・。
金曜日も連絡無し・・・。
土曜日も連絡無し・・・・・。
って、連絡ないんかーーーーーーい!!!!!!
おーいー!加害者のおじさん!!
週明けに必ず折り返し連絡するって言ったのに!!!
念のためチューリッヒの担当者にも加害者から連絡があったかを確認しましたが、連絡は無いそう。
チューリッヒからも何度か連絡をしてくれたみたいなんですが・・・。
最悪の事態が頭をよぎります・・・。
結局、加害者のおじさんは、その後、翌週末まで待っても連絡をくれませんでした・・・。
弁護士ヒロ君に状況を話しました。
もう待てない!次の作戦へ
結局期限と決めた週末まで、加害者のおじさんからは連絡無しだったよ。。。
これはもう無視を決め込むつもりだね・・・。
加害者は任意保険に入ってない可能性が高いね!仮に入っていたとしても保険を使って保険料が上がるのがイヤなのかもしれない。
え?でも、そうなると加害者のおじさんが自腹で賠償してくれるんだよね?
うーん。相手がすんなり認めて支払ってくれればいいけど現実にはそう上手いことはいかない・・・。
相手が応じなければ裁判をすることになるよ。
加害者を訴えるってこと!?
そう。
でも、裁判してまぴお君が勝つには十分な証拠が必要になるんだ。私はまぴお君の言う事は信用しているけど、第三者である裁判官が納得できるような客観的な証拠が必要なんだ。
なるほど。。。
現状では、防犯カメラの映像も2週間経って自動消去されちゃったし、決定的な証拠が無い・・・。
それに、事故証明書には「追突」と書かれていたよね?
書類上では、まぴお君のバイクが加害者の車に追突したということで、バイク側に不利な表現となってしまっている。
場合によってはこれを覆す証拠が必要になるかもしれない。
というわけで、連絡は無いし、ヒロ君的には加害者のおじさんは任意保険に入ってない可能性が高いとのことです。
事故証明書によって加害者の住所や連絡先は分かるので損害賠償を請求すること自体はできますが、相手が応じなければ裁判になります。
裁判になったとしても、客観的な証拠が無ければいけません。
証拠集めと内容証明郵便
では、具体的に加害者からの連絡が取れなくなって、次の一手とは何をすべきなのでしょうか?
事故の証拠集めは必要なことは分かったけど、他に何かできることはないのかな?
現時点で僕たちがやるべきことを整理すると、主に2点
です!
ここで1つ1つ説明していきましょう。
さぁ、戦いが始まるよ!
事故の証拠集め
裁判する場合に備えて、事故の証拠集めをすることになるけれど、具体的に自分の場合は何をすべきでしょうか?
まず、一番良いのは防犯カメラの映像の動画データがあればいい!
だけど、残念ながら保存期間の関係で自動で消去されてしまっていたよね。
うん、電話でコンビニの店長さんと話した時にそう言われました。
ただ、コンビニまで来て映像を観た警察が「これは加害者が悪いな」と言っていたそう。
映像は無くても、そのコンビニ店長の証言があるといいね。
具体的には、「陳述書」というものを書いてもらい、裁判の証拠として出します。
なるほど・・・。
コンビニの店長さんには申し訳ないけど、今度現地まで行ってもう一度現場を確認して、店長さんにも頭を下げてお願いしてみよう。
残念ながら映像が入手できない以上、コンビニ店長さんの証言を陳述書という形で頂くことで裁判の証拠にする作戦です。
内容証明郵便の送付
次に取りうる作戦としては、内容証明郵便の送付です。
加害者に対して、こちらの損害額を計算して
「物的損害として○○万円が発生しているので、○○までにお支払いください」
という内容証明郵便を送付して、加害者の反応を促すという作戦です。
損害額には、バイクの修理費などの「物的損害」と、まぴお本人の治療費や休業損害、通院慰謝料などの「人的損害」があります。
実際に私は怪我をして治療費などの「人的損害」も発生しているのですが、この金額は治療が終わらないと確定しないために、今回の内容証明郵便ではまず「物的損害」について請求することになります。
内容証明郵便は、初期の段階で送付すると加害者を刺激する可能性があることからまだ送付を保留しようという話を少し前にしたよね。でももう送ってしまっていいと思うよ。「本人名義」ではなく「弁護士名義」で送りましょう。
「弁護士名義」の方が効果がありそうだね・・・。ちなみに、内容証明郵便を送るにあたって、私はどんなことを準備すればよいのかな??
今回送付する内容証明郵便は、とりあえず人的損害は置いておいて、物的損害、つまり「バイクの修理費」について記載したものを送ろうと思います。なので、バイク修理費の正式見積もりを取ってもらいます。
OKです。
私のバイクは、ざっくり見た感じ10万円以上の修理費がかかることは確実なんだけど、加害者側の保険会社担当が事故車両を確認するまで待機しよう、という話だったね。
そう。ただ、もう加害者側の保険会社からの連絡はないと思うので、事故車両を確認しにくることもないと思う。
なので、正式な見積金額をバイク屋さんにお願いしてしまおう。
OKです。
ちなみにだけど、正式に見積りを出した後は、仮に修理をしなかったとしても見積合計金額の10%程度を見積りをしたバイク屋さんに支払う必要が出てきます。
なるほど。
バイク屋さんも事故で影響があった部分を全て計算して見積もるにはそれなりの労力が必要となるからそれは仕方ないよねぇ。
実際にそのバイク屋さんで修理をするなら、見積もり費用はかからないことが多いから大丈夫!
うん。私は修理してまた乗るつもりです!
こうして、次の作戦に向けて動き出すことになりました!
第32話に続く!!!!