第13話 弁護士に聞いた!バイクの修理費用ってどうなるの!?

弁護士に聞いた!バイクの修理費用ってどうなるの!?交通事故体験記

前回(第12話)の記事はこちら

前回(第12話)のあらすじ
  • 自分の保険会社とのやりとりの内容について弁護士へ報告
  • 警察の実況見分でちゃんと真実を主張するように!とのこと
  • 「人身傷害保険」と「弁護士特約」は絶対に入るべき!

前回12話では、保険会社とやりとりした内容を弁護士ヒロ君に電話で相談しました。
主に事故の状況や現在の保険のオプションについて話をしました。
今回の第13話では、主に物損(バイクの修理費用など)に関して話した内容を書いていきます。

バイクの修理費、結構高いねぇ・・・

自分の保険会社とのやりとりした内容以外に、週末にバイクの修理工場とやりとりした内容も弁護士のヒロ君に伝えておきました。

まぴお
まぴお

週末にバイクが無事に修理工場に搬入されたよ。

弁護士ヒロ君
弁護士ヒロ君

良かった。まずはひと安心だね。

まぴお
まぴお

さっそく修理工場のスタッフが修理費用の暫定見積を出してくれたんだ。
工賃含まない部品代だけで約40万円ちょっとだったよ。

弁護士ヒロ君
弁護士ヒロ君

えっ、部品だけで?結構高くついたねぇ。

まぴお
まぴお

暫定見積りはメーカー欠品中など一部の部品代と工賃が計算に入ってないらしく、全て合計すると50万~60万円位なんだって・・・。

弁護士ヒロ君
弁護士ヒロ君

う~ん、なるほど。

実際の賠償額っていくらになるの??

メーカーにも部品が無い!という問題は一旦置いておいて、仮に事故で傷が付いたり破損した部分を全て修理すると、50万~60万円位かかると修理工場のスタッフから言われたわけです。

仮に過失割合(被害者と加害者の責任の割合)が0:100で相手加害者が悪い、と想定して話を進めます。
(ただし、今回の私の事故の場合、0:100は難しい。あくまで仮の話)

0:100で相手が悪い場合は、普通に考えて乗ってる車やバイクを完全に修理してもらえると思いません??
でも、現実は違うのでした・・・。

まぴお
まぴお

ヒロ君さぁ、話を単純にするために仮に0:100で相手加害者が悪いと仮定するけどさ、そういう場合はバイクの修理費を全額負担してもらえるんだよね?

弁護士ヒロ君
弁護士ヒロ君

いや、修理費を全額負担してもらえるとは限らない。

まぴお
まぴお

ファ!?仮に0:100で相手が悪かった場合の話だよ!?じゃぁどういうわけ?

弁護士ヒロ君
弁護士ヒロ君

バイクの時価<修理代の場合、バイクの時価が賠償額の最大値になるんだよ。

まぴお
まぴお

ハァ!?ちょっと、どういうこと!?時価ってどういう意味合い!?

弁護士ヒロ君
弁護士ヒロ君

時価と言うのは、例えば、まぴお君のバイクと同じ年式、同じ走行距離、同じ色、同じ状態のバイクが中古で売られていたとしたら、その価格がいわゆる時価ということになるんだ。

まぴお
まぴお

ちょ、待ってよ、僕のバイクってもう15年以上前のだよ。かなり古いんだよ・・・。
たぶん中古車価格そんなに高くないよ・・・。仮に、修理代が60万円だとして、中古車市場における僕のバイクと同程度のものが30万円で売っていたとするとどうなるの?

弁護士ヒロ君
弁護士ヒロ君

そうすると
60万円(修理代)>30万円(中古車の価格)
となるよね?
わざわざ修理するよりも、中古で同じ型のバイクを買った方が安いってことになるよね。これを「経済的全損」というんだけど、この場合相手が100%悪くても、最大で30万円しか賠償してもらえないんだ・・・。

まぴお
まぴお

ええええええええええええ!!!!
ナニソレ!!!!!
いくら僕のバイクが古くて中古車価格が安いと言っても、滅茶苦茶大切に綺麗に乗ってきたんだよ!
そんなどこのどいつが乗ってたか分からない中古車と同じにされるなんて・・・・。

弁護士ヒロ君
弁護士ヒロ君

一般的に、人身事故では慰謝料が発生するけれど、物損事故では慰謝料が発生しないから「気に入っていたバイクがダメになったから精神的損害が発生した!」という話できないんだよね。かわいそうに。

何ということでしょう・・・。
相手が100%悪くても「全損」と言って、修理費より時価の方が安いなら、その安い時価までしか賠償額が出ないなんて・・・。

ひどい、ヒドイ、酷い、ひどすぎる・・・。

でも、これが現実らしいです・・・。

気持ちを切替え、じゃぁどうしたらよいかを考えました。

自分で治すなどして、修理費を節約した場合は?

「全損」となった場合、同じ程度のバイクの時価までしか賠償されないという、驚愕の事実が分かりました。

僕は自分のバイクに愛着があるので、全損だからと言って、自分のバイクは廃車にしてスクラップにして、程度が同じとはいえ中古で買ったバイクに乗り換えるつもりは毛頭ありません。
絶対に治して乗りたいのです。

さて、修理工場で修理すると60万円かかるわけですよね。

でも、時価が30万円だから、30万円しか賠償してもらえないんですよね。

だったら、こういうのはどうでしょう!?

まぴお
まぴお

ヒロ君さぁ~、そのヒドイ現実は受け入れるからさ、こういうのはどうかな?
例えば、ヤフオクとかで可能な限り中古の部品をゲットして、さらに自分で治せる箇所は自分で治すの。
もちろん、ブレーキ周りとかプロにお願いしなきゃ不安な部分だけを修理工場に任せれば修理費が相当お安くなると思うわけさ。

弁護士ヒロ君
弁護士ヒロ君

ふむふむ。

まぴお
まぴお

んで、そうやって、修理費用を節約して仮に20万円で直しちゃったとするよね?
時価が30万円だとして、差額10万円は僕がもらえるわけだよね?

弁護士ヒロ君
弁護士ヒロ君

うーん・・・残念ながら安く修理できちゃったとしたら、その安くなった修理代が損害額となるんだ・・・。

まぴお
まぴお

ハァ!!!!!なんでよ!だって、自分の努力で安く修理したわけだよ!?
なんで頑張って努力した人が報われないのさ!!!!

なんとまたしても、衝撃の事実です!!

自分で頑張って修理して、修理費用を安く抑えたら、その安い金額までしか賠償されないそうです!
こんな現実、受け入れられません!

・・・が、これが現実だそうです。。。嗚呼、つらい、本当に、つらい。

弁護士ヒロ君
弁護士ヒロ君

補足】修理のタイミングによっては報われることも!
修理する前の「見積書」で交渉をして、修理代が30万円と決まって、30万円をもらった後に20万円で修理すれば差額の10万円は浮きます。
今回の様に「修理した後に交渉する場合」にはできません。

バイクの時価を調べて資料にまとめる

ヒロ君とはもともと後日、対面で相談に乗ってもらう予定でした。

今回は自分の保険会社とのやり取りを報告するために電話したのですが、バイクの修理に関する話題でまさかの現実を突きつけられました。

弁護士ヒロ君
弁護士ヒロ君

まぴお君のバイクの時価ってだいたいいくら位か分かるかな?

まぴお
まぴお

うーん、、もう15年以上も前のバイクだからなぁ。。。
走行距離も結構行ってるから30万~40万円位かなぁ・・・。
いずれにせよ、見積もりの修理費50万~60万円には届かないだろうから全損という扱いになってしまうのだろうなぁ・・・。

弁護士ヒロ君
弁護士ヒロ君

なるほど。その時価の根拠は資料で出せそう?
例えば同じようなバイクが販売されていれば、それを資料に出します。

まぴお
まぴお

ただでさえ不人気なレア車でかつ、15年以上も前だからなぁ。。。
もう市場にもあるか分からんのだけどね。
まぁ中古車サイトなんかで検索して調べてみるね。

弁護士ヒロ君
弁護士ヒロ君

完全に同じじゃなくても、似たような程度のモノだけでも出せないと損害額が決められないから、よろしくお願いします。

というわけで、中古車情報サイトで自分のバイクを検索してみました。
すると・・・。

15年前のマイナーなバイクの割には数台はヒットします。

程度も様々だけど、中古価格はだいたい35万円~55万円位まで幅があります。
お!思ってたよりも高いぞ!

ただでさえレアな僕のバイクですが、僕の乗っている個体は最終型の逆輸入車バージョン。
これは最も価値が高いとされている個体です。
僕の個体と同じ最終型の逆輸入車は中古車サイトでは見つかりませんでしたが、少なくとも中古車価格としては高額になるはずです!

マイナスポイントとしては、走行距離距離が結構いっている点。
ただ僕の個体は、ちゃんとメンテナンスしていたし、とっても綺麗に大切に乗っていてエンジンも絶好調!

これなら、おそらく時価は見積もり費用に近いはず!

中古車サイトで見つけた僕と同じバイクを5台ほどピックアップし、若干テンションが上がったのでパワーポイントで綺麗に資料にまとめて明後日の弁護士ヒロ君との対面打合せに備えました。

次回は警察からの電話でまさかの事実が明らかに!第14話に続く!!!↓

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