第30話 加害者から連絡が!加害者が使う兵糧攻めとは!?

交通事故体験記

前回(第29話)の記事はこちら

前回(第29話)のあらすじ
  • 事故から2週間経っても加害者の動きは無し
  • コンビニに防犯カメラ映像を確認するも、保存期間の関係で既に自動消去されていた
  • コンビニ店長曰く、カメラ映像を観た警察は「車の方が悪い」と言っていた
  • 加害者から、自分の任意保険担当者に折り返し連絡があったようだ

前回(第29話)では、事故現場のコンビニに電話で確認するも、防犯カメラ映像は既に保存期間を過ぎていたため、消えていました・・・。
とはいえコンビニ店長の証言として、当時警察が防犯カメラ映像を観た際には「これは加害者の車が悪いな」と言っていたことが判明。
そんななか、連絡が途絶えていた加害者から、私の保険会社担当へ連絡があったそうです。

加害者からの折り返し連絡

加害者への連絡は、私が直接電話することに加えて、私側の任意保険会社であるチューリッヒの担当者からもほぼ毎日加害者へ電話連絡をしてくれていたわけです。

毎度電話に出なく、留守録に折り返し連絡のお願いを吹き込む毎日でした。

心配になってきたころ、自分が加入している任意保険会社である、チューリッヒの担当者からメールが来ました。

加害者からチューリッヒ担当者へ電話連絡があったそうです!!

以下、チューリッヒ担当者からのメール内容です。

  • 加害者は最近まで体調を崩していて折り返し連絡が出来なかった
  • 今回の事故とは関係ない修理で事故車両を修理工場に預けている
  • 保険の証書が車に積んであるため確認できない
  • 体調が回復してきたので車を取りに行く予定なので保険会社が対応ができる

以上が加害者からの回答でした。

このメールをもらった翌日、チューリッヒの担当者に電話して、直接どんな感じだったのか聞いてみました。

まぴお
まぴお

メール拝見しました!
加害者はどんな感じでしたか??

保険会社
保険会社

加害者は任意保険には入っているようでした。
週明けに加害者が加入している保険会社に連絡をして、連絡くれるように言ってあります。
週明けまでは待ちますが、連絡が遅い場合は引き続きこちらからも督促の電話していきます。

とりあえず、折り返し連絡が来てよかった!!!

しかし、事故から既に3週間も経過しているわけですよ。。。
体調不良とはいえ、こちらは事故で怪我をしているわけですし、もう少し迅速に動いてもらいたいなぁ・・・。

・・・。

・・・。

そして・・・約束の週明け・・・。

チューリッヒの担当者に確認しましたが、加害者からの折り返し連絡はまだ来ていないようです・・・・。

弁護士ヒロ君に状況報告

加害者から連絡が来たこと、またチューリッヒの担当者とやり取りした内容を弁護士ヒロ君に状況報告しました。

まぴお
まぴお

やっと加害者からの折り返し連絡がチューリッヒの担当者にあったよ。
週明けに車両の中の保険証書を確認して、折り返し連絡すると言っていたらしいんだけど、まだ来ていないみたい・・・。

弁護士ヒロ君
弁護士ヒロ君

週明けどころか、そろそろ週末だよね・・・。
事故から1か月経つね・・・。
交通事故で加害者側の任意保険会社から1か月も連絡がないなんてありえないなぁ・・・。
次の手を打つべきかな。

まぴお
まぴお

次の手とは、内容証明郵便を送るってことなんだよね・・・?

弁護士ヒロ君
弁護士ヒロ君

そうそう、内容証明だね。しかし、内容証明はかえって相手の態度を固くしてしまう可能性もある。相手が連絡をくれるという話が先週来たから微妙に希望があるので迷うね・・・。

まぴお
まぴお

体調崩しているという話をもう少し信じてみようかなぁ。

弁護士ヒロ君
弁護士ヒロ君

いずれにせよ、そろそろ真実がわかるはず。
「保険会社名をせめて教えて下さい」と言えばいいと思うんだけど、チューリヒにはそこまで知恵がないのか・・・。
保険会社さえわかれば、連絡して「この日に事故にあいました」と連絡すればあっちが本人に連絡してくれるからね。

まぴお
まぴお

なるほど・・・。
明日、病院終わったらチューリッヒに電話して、確認します。
んで、まだ加害者から反応なかったら、土日に僕から加害者に電話してみる!

というわけで、加害者と連絡がついたとは言え、事実上進展はありませんでした。。。
引き続き自分の保険会社であるチューリッヒの担当からも連絡をしてもらい、私からも直接加害者に連絡を続けます。

それでも、連絡がつかない場合は次の一手か・・・。

ひどすぎる!加害者による被害者への兵糧攻めとは!?

このような感じで加害者は連絡すると口では言いながら、何も進展がないまま事故から一か月が経ちます。

弁護士のヒロ君が気になることを言いました。

弁護士ヒロ君
弁護士ヒロ君

今回の加害者が意図的に「兵糧攻め」をしていなければいいんだけど・・・。

まぴお
まぴお

え?ナニソレ?意図的に、兵糧攻め??

弁護士ヒロ君
弁護士ヒロ君

うん・・・。今回、まぴお君は交通事故でも健康保険を使って3割負担で治療をしているので、病院窓口でも支払額はそこまで高い金額じゃないよね?

まぴお
まぴお

うん。おかげさまで最初は交通事故の怪我ということで健康保険が使えないと言われたけど、おかげさまで健康保険が使えたので3割負担で済んでいます。

弁護士ヒロ君
弁護士ヒロ君

加害者がすぐに任意保険で対応してくれる場合は、病院は治療費を加害者側の保険会社に直接請求するので本来は窓口支払いすらしなくてもいいんだけど・・・。
今回のように任意保険で対応してもらえないとなると、しばらくは被害者側が負担しなきゃいけなくなるよね。

まぴお
まぴお

そうだね。怪我の治療をしないわけにはいかないもんねぇ・・・。

弁護士ヒロ君
弁護士ヒロ君

そう。とはいえ、もし病院に言われるままに自由診療として20割近くの金額を負担していたら、病院に行くたびにとんでもない金額を払うことになるでしょ?

まぴお
まぴお

うん。健康保険を使って3割で済むから治療を継続できるけど、毎回20割も負担してたらやってられないから、痛くても我慢して病院に行くのを中断しちゃうかも・・・。

弁護士ヒロ君
弁護士ヒロ君

それです!!!!

加害者は、それを狙っている可能性があるんです!

まぴお
まぴお

というと?

弁護士ヒロ君
弁護士ヒロ君

もし仮に加害者が無保険だった場合、被害者の治療費は加害者本人が負担することになるよね。
加害者としては、なるべく負担額を抑えたいわけ。
だから加害者は、被害者に治療に行くこと自体をあきらめさせたいわけ!

まぴお
まぴお

なるほど!ひどすぎる!

弁護士ヒロ君
弁護士ヒロ君

それにさらに重要なことがある。

まぴお
まぴお

さらに?

弁護士ヒロ君
弁護士ヒロ君

まぴお君はMRI検査で、首の椎間板ヘルニアと診断されたよね?

まぴお
まぴお

うん。それもまだ痛みも結構ある・・・。

弁護士ヒロ君
弁護士ヒロ君

詳しくはまた別途説明するけど・・・。
まぴお君の場合、後遺障害認定される可能性が高い。でも、ちゃんと病院に継続して通っていないと後遺障害認定されない可能性が高いんだ。

まぴお
まぴお

後遺障害に認定されるとどうなるの?

弁護士ヒロ君
弁護士ヒロ君

その分、加害者に請求できる金額が大幅にアップするんだ。

まぴお
まぴお

どのくらい金額が違ってくるの?

弁護士ヒロ君
弁護士ヒロ君

まぴお君のようなむちうち症状の場合は、後遺障害14級に認定される可能性があるんだけど、そうなった場合200万円以上受け取れる金額が変わってくるよ。

まぴお
まぴお

ええええ!!そんなに金額が違ってくるのか。

弁護士ヒロ君
弁護士ヒロ君

そう。だから、加害者としては、被害者に治療をして欲しくないんだ・・・。
まだ連絡をくれる可能性が残っているから、加害者のおじさんがこのような最悪な人間でないことを祈るばかりです。

なんということでしょう!!

加害者は、被害者が病院に通わせたくないために、ズルズルと連絡を引き延ばし、高額な治療費が払えなくなって通院をあきらめさせる・・・なんてことを意図的にやっているとしたら・・・。

最悪すぎる!!!

期限を切って待つことに

加害者からの連絡が遅いわけですが、今回の加害者が意図的に兵糧攻めをしていると決まったわけじゃないし・・・。

いまは待ちましょうか・・・。

期限は週末。

それまでに連絡がくればいいのだけど・・・。

もし、加害者からの連絡がなければ次の一手を打つことになります。

今回の内容をまとめました。

今回のまとめ
  • 連絡不通だった加害者から、チューリッヒの担当者へ折り返し電話があった
  • 加害者は体調不良で折り返し連絡することが出来なかったと言っていた
  • 加害者の車は現在、修理工場にあり保険証書も車の中で確認することが出来ないらしい
  • 加害者からその後、折り返し連絡は来ていない
  • 期限を週末と区切って、進展なければ次の一手を打つことになった

第31話に続く

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