第16話 【後編】弁護士と面談!初めて知った交通事故の常識とは!?

第16話_弁護士と面談_後編交通事故体験記

前回(第15話)の記事はこちら

前回(第15話)のあらすじ
  • 弁護士ヒロ君と初の対面相談を実施
  • バイクの時価を算定する方法を聞いた
  • 病院は、痛みがある限りちゃんと通院するように言われた

大学の友人の弁護士ヒロ君に対面で相談に乗ってもらった前回(第15話)の続きになります。

今回は、警察との対応に関する話や、今後行うべきこと、そのスケジュールに関して弁護士から聞いたことをまとめます。

警察には必ず人身事故扱いにしてもらうこと!!

現在自分の事故は物損事故なのか、人身事故なのか、はっきりしていない状況です。
この点についても弁護士のヒロ君に相談してみます。

まぴお
まぴお

あのさぁ、昨日警察から電話があったんだけどさー。

弁護士ヒロ君
弁護士ヒロ君

どんな内容の電話だったのかな?

まぴお
まぴお

うん、なんでも調書の作成だとか、実況見分とやらをやるので一度来いと。
診断書もその時に確認させて下さいって。
しかし、なんか、警察って今回の事故を「物損事故」にしたがっている感じがするんだよね・・・。

弁護士ヒロ君
弁護士ヒロ君

う~ん、警察は「人身事故」にすると処理が面倒なこともあってなるべく「物損事故」ですませようとする傾向があるんだよね・・・。

まぴお
まぴお

えっ!?それってひどくない?

弁護士ヒロ君
弁護士ヒロ君

うん。だからすぐにでも警察に行って、何が何でも「人身事故」で扱ってもらうようにすべきだよ!!
明日にでも診断書を持って警察に行って!!これは超重要だよ!!

まぴお
まぴお

わかった!あとで警察に電話して明日に行っても大丈夫か確認の電話をしてみるね。

いや~~・・・警察もひどいですねぇ。
どうりで僕が「人身事故でお願いします」と以前電話で伝えた際に渋ったわけだ・・・。

ちなみに、診断書を提出する=人身事故で扱う、みたいな意味らしいです。
だから、事故当日に警察と話した際に診断書の話を出した途端に警察の態度が急変したんですねぇ。
ようやく意味がわかりましたよ・・・。やれやれ。

防犯カメラ映像は一つの手がかりだけど・・・

まぴお
まぴお

あ、それからさぁ、警察が防犯カメラの映像があったって言ってたよ!!

弁護士ヒロ君
弁護士ヒロ君

おぉ!防犯カメラの映像は吉と出る可能性はあるね!!
どんな風に映っていたんだろう??

まぴお
まぴお

コンビニの駐車場を監視している防犯カメラらしい。
警察の話によると「まぁ、まぴおさんの主張しているような内容でしたよ」
とのことだけど、詳しくは署に来てからって言われたよ。

弁護士ヒロ君
弁護士ヒロ君

その映像、実際に警察署に行った際に見せてもらえらたらいいなあ!!
内容によっては強力な証拠となりえるよ。

まぴお
まぴお

警察との電話では見せてくれるとかいう話は出なかったけど、是非見せてもらいたい!あっ、もしかして、カメラの映像をこっそりスマホで録画したら証拠になるのかな?

弁護士ヒロ君
弁護士ヒロ君

まぁそれが可能だったらね。  

まぴお
まぴお

スマホを胸ポケット入れてカメラ部分だけ出しておくとかすれば撮れるかなぁ。でも、警官にバレたら別の意味でヤバそう・・・。

弁護士ヒロ君
弁護士ヒロ君

現状、まぴお君側の証拠が乏しいからあるに越したことはないね。
防犯カメラにどうやってぶつかったかが映っていれば超重要な証拠になるかも。

まぴお
まぴお

あっ、音声ならICレコーダーで録音できるけど、音声はどう??

弁護士ヒロ君
弁護士ヒロ君

音声はちょっと弱いんだよね。
最近やった裁判で音声を証拠として提出したんだけど、裁判官から信用性が低いと言われてしまった。おそらく「誰が話しているかわからない」ってことなんだろうね。

まぴお
まぴお

ひ、ひどい・・・。

弁護士ヒロ君
弁護士ヒロ君

最悪のパターンとしては今回、裁判になることが想定できる。そのときに相手加害者から
「まぴおのバイクが勝手に突っ込んできた」
と言われたときに、カメラの映像があれば動かぬ証拠になるから、過失割合を有利に決めてもらえる武器になりそう。まぁ、証拠があれば、の話だけどね。

まぴお
まぴお

よーし、もし防犯カメラ映像をみせてもらえたら、隠し撮りをしてみようっと!

そんなわけで、警察署で防犯カメラ映像を見せてもらえたら、その映像をスマホで隠し撮りしようと思います。
ちょっと練習してみよう。
でも、隠し撮りしているのバレたらちょっと怖いなぁ(笑)

今後のスケジュールについて

今後も事故に関することで色々と対応する必要が出てきます。
それぞれ、どうすべきかを弁護士のヒロ君に教えてもらいます。

では、病院、相手の任意保険会社、警察に関して今後どう対応するかをまとめてみるね。

通院について

通院に関しては、痛みがある限りちゃんと通院すべきとのこと。

私の場合、事故の翌日には自宅近くの病院に行ったものの、病院からは
「1週間後に来てください」
と言われたため、その後一度も行っておりません。

弁護士のヒロ君曰く、ハズレの病院らしいです。

ヒロ君に紹介してもらう病院は、普段はリハビリでの治療になり、たまに先生の診察を受けて、そこで病状について意識合わせをしていくという感じらしいです。

まぴお
まぴお

あのさぁ、言われた通り、明日は今通っているハズレ病院へ行くとして、その後は、ヒロ君の紹介してくれた病院に、ちゃんと通院するようにするね。

弁護士ヒロ君
弁護士ヒロ君

うん、とりあえず明日は、今の病院に通院でいいよ。

まぴお
まぴお

その後、ヒロ君が教えてくれる病院は、通える限り通った方がいいの?

弁護士ヒロ君
弁護士ヒロ君

そうだね。痛みがあるのなら2日に1回くらいは通った方がいいんじゃないかなぁ。

まぴお
まぴお

なるほど。2日に1回ということは月に15回くらいかぁ。
痛いのがちゃんと治るといいんだけど・・・。

弁護士ヒロ君
弁護士ヒロ君

そうだね。ただ、交通事故の場合、長期間通院しても痛みが取れないケースがあるんだ。

まぴお
まぴお

え?その場合どうなるの・・・?

弁護士ヒロ君
弁護士ヒロ君

残念ながら「症状固定日」を迎えたら基本的には治療は終了だよ。その後はその痛みが自然に消えるまで付き合っていかなきゃいけない。

まぴお
まぴお

ええー!!
そもそも「症状固定日」って何?
その場合、どういうタイミングで「もう治らないので治療終了」ってなるの??

弁護士ヒロ君
弁護士ヒロ君

「症状固定日」とは、簡単に言えば、「医師の治療ではこれ以上よくならなくて、自然治癒に任せるしかないという状態を迎えた日」のことを言います。
相手加害者の任意保険会社が「症状固定なので治療はおしまいです」って言ってくる。
本当に症状固定なわけではなく、保険会社が出費を抑えたいから症状固定だと言って打ち切りをしてくることもしばしばあるよ。。。

まぴお
まぴお

え?打ち切り?こっちがまだ痛くて治療していたとしたらひどくない?

弁護士ヒロ君
弁護士ヒロ君

そう、だから、事故直後の今こそ、ちゃんと痛いことを主張して通院を続けないとだめなんだ。
ただ永遠に通院するわけにもいかないから、6か月~12か月くらいが通院の限度にはなるけど。。。

まぴお
まぴお

うーん、なるほど。。。
身体痛いの、、無事治ると良いんだけど・・・。

相手加害者への連絡は??

相手加害者の連絡先も判明したのですが、近日中に基本的には相手の任意保険会社から私のところに連絡があるはずです。

まぴお
まぴお

あのさー、昨日の警察からの電話の中で教えてもらったんだけど、相手加害者の氏名と携帯電話番号がわかったよ。

弁護士ヒロ君
弁護士ヒロ君

それは良かった!
ただ、こちらは被害者な訳だから、基本的には相手の任意保険会社から連絡が来るはずだから、それを待っていればいいかな。

まぴお
まぴお

特に僕が直接、相手加害者に電話しなくてもいいかな?

弁護士ヒロ君
弁護士ヒロ君

うーん、まぁ、まぴお君の連絡先は初期の段階で警察から相手加害者に渡っているはずだし、本来は相手の保険会社からの連絡を待っていればいいんだけど、、、。
ただ、あまりにも連絡が無い場合はまぴお君から直接相手加害者に連絡してみる必要が出てくるね。

まぴお
まぴお

なるほどー。まぁあと数日は連絡を待ってみるね。

相手の任意保険会社とのやりとり

今後相手加害者の任意保険の担当者と交渉していくことになります。
どんな感じで交渉は進んでいくのでしょうか??

まぴお
まぴお

相手加害者の任意保険会社から連絡が来たら、どのように対応していけばいいのかな?

弁護士ヒロ君
弁護士ヒロ君

相手加害者の任意保険会社としては、まぴお君の過失割合をなるべく上げようとしてくるはずなんだ。
保険金の支払いを少しでも少なくしたいからね。

まぴお
まぴお

うーむ、、それは何となく予想が付くな・・・。
あなたが追突したから、あなたの方が悪いでしょ?
みたいな感じで主張してきそうな予感はするなぁ・・・。

弁護士ヒロ君
弁護士ヒロ君

そうだね。
だから、防犯カメラの映像があったら有利にはなるかもね。

まぴお
まぴお

今は、相手加害者が一時停止しないで駐車場から国道に進入してきた、という証拠がないからね。。。

弁護士ヒロ君
弁護士ヒロ君

防犯カメラの映像を録画したり、実況見分の時にちゃんと主張をして、調書に記載してもらうのが大切だよ!そういう証拠を基に、相手加害者の保険会社と交渉するんだ。

まぴお
まぴお

ちなみに、今、私はヒロ君に内々で相談している形だけど、弁護士っていうのはどのタイミングで交渉のテーブルに登場してくるの??

弁護士ヒロ君
弁護士ヒロ君

弁護士にもよるけど、私は交渉に登場するタイミングは遅ければ遅いほどいいって思っているよ。
弁護士が早めに登場した場合、「いいこと」よりも「悪いこと」の方が多くなることがあるからね。

※弁護士が早めに登場した場合のメリット・デメリットについては後日掲載します。

健康保険を利用した治療のススメ

先に書きましたように、まだ証拠が不十分な状態なので最悪の場合、過失割合が50:50などになってしまったとすると治療費も50:50で負担となってしまいます。

普通に健康保険を使えば3割で済むものを、交通事故の怪我は20割負担ですから、50:50で負担となった場合に自分の方にもかなりの金額が課せられます。

さらに、

まだ相手加害者の任意保険会社から連絡がありません。
連絡が無い限り、20割を窓口で毎回現金負担するわけです。

このまま通院を続けると20割負担の治療費がかさみますし、過失割合がどうなるかわからないので、現在20割で支払っている治療費を健康保険の3割負担にした方がいいわけですが・・・。

弁護士ヒロ君
弁護士ヒロ君

今通院している病院は20割負担だったよね。

まぴお
まぴお

うん、。滅茶苦茶高かった・・・。
明日の通院も20割だから、初診じゃないしレントゲンもないとは言え、何千円も取られるのかなぁ。。。
早く相手加害者の任意保険会社から連絡が来ないとキツイわぁ。。。

弁護士ヒロ君
弁護士ヒロ君

明日通院したら、健康保険に切り替えてもらえるように一応お願いしてみて!

まぴお
まぴお

あれ?確か、交通事故の怪我は健康保険が使えないんじゃなかったっけ??

弁護士ヒロ君
弁護士ヒロ君

うん、そうなんだけど、本来病院は健康保険で治療したいという患者の希望を断れないはずなんだ。。
ただ、現状はそれを嫌がる病院が多いということ。
相手加害者側からの連絡もまだ来ないし、明日も通院するだろうから、ダメもとで交渉してみて!

まぴお
まぴお

そうなんだー。
わかった、明日通院したら念のため健康保険での治療を交渉してみるよ!
僕自身もあとから戻ってくるとは言え、現金支払いの負担が減るのは助かるし!

弁護士ヒロ君
弁護士ヒロ君

あ、そうそう。健康保険を使う場合、第三者行為届を健保に提出しないといけないよ。
書類がちょっと面倒だけど、わからなかったら聞いてね。

まぴお
まぴお

ありがとう。
わからないときは、後日教えてください!

※詳細は、後日談である第26話にて

というわけで、明日からまた事故の処理を粛々と進めていきます。
とりあえずは、今の病院に明日また通院だ!!

果たして、まぴおは健康保険で3割治療ができたのか!?第17話に続く!!!↓

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