前回の記事はこちら
- 事故直後の初期対応はそつなく実施
- 自分のバイクが横たわる事故現場の写真を撮影する
- 保険会社への連絡をしようという時に救急車が到着した
第3話は、救急車に乗ってから病院へ到着するまでの話です。
救急車に乗ってホッとしたのもつかの間、警察や自分の任意保険会社とのやり取りが続く怒涛の30分間が訪れるのでありました・・・。
担架に乗せられて救急車の車内へ
事故現場の写真撮影を終え、さて保険会社に連絡をしなければならないと思った頃に救急車が現場に到着しました。
私は救急隊の方から、痛みなどについて幾つか質問をうけます。
慎重な手つきでヘルメットを外して頂いた後に首を固定され、担架にのせられました。
このころになると事故後の興奮が落ち着き、痛みがかなり認識されてきます。
両足の大腿部にかなりの痛みを感じるのと、首にも痛みと違和感があるのを感じます。
両足は転倒時にぶつけたのでしょう。
ヘルメットも賠償してもらえるの!?
首の痛みを語る前に、まず自分の使用しているヘルメットの話をしておきます。
私のヘルメットはSHOEIのNEOTECHというものです。
見た目はフルフェイスですが、ファイスカバーという前面部分がガバッっと上に開く構造になっておりオープンフェイスのヘルメットにも変更可能なモデルです。また、ヘルメット内部にサンバイザーを内蔵しておりつまみをスライドすることでサンバイザーを利用可能となる構造になっています。
このようにかなり多機能なヘルメットであるため、その分重量がかさみます。NEOTECHは約1.7kgくらいあるようです。
一般的なフルフェイスと比較した場合に、400g~500gも重いのです。
前面部分は閉じて、フルフェイス形態で走行していたため、幸い顔や頭部に傷はつきませんでした。
ただその分、ヘルメットには大きな擦り傷ができてしまいました。
実は、このヘルメットも賠償の対象になるんです!
なので、捨てる前にヘルメットの写真を撮って、購入時期と価格をチェックしておきましょう(わからなくてもHP等で調べればわかることが多いです)。
ヘルメットも賠償の対象になるので、
傷の部分を写真で撮影して証拠に残しておく。
(後日「賢い物損の解決方法!!」という記事を書く予定です)
携帯も壊れて服も破れた!!これも賠償の対象?
救急隊のおかげで担架から救急車の車内へとスムーズに移ることができました。
ここで気になることがありました。
このまま病院へ救急車が移動するとなると、いまだ路上に横たわっていると思われる私のバイクとバイクに搭載されている貴重品等はどうなるのだろう・・・。
救急隊の方へバイクの後部パニアケースの中に貴重品が入ったカバンがあることとタンクバッグが付いたままになっていることを伝えます。
するとすぐにカバンとタンクバックを持ってきて頂くことができました。
とりあえず貴重品は手元に確保できたので一安心です。
この時点で手元にある荷物は、
- ウエストバッグ(カメラや財布が入っていた)
- ヘルメット
- 貴重品の入ったカバン
- タンクバッグ
です。
自分自身は担架に載せられた状態で救急車の車内に運んで頂き、これらの荷物も救急隊の方が手元まで持ってきて下さった。
この時は運ぶ苦労は無かったのですが、これが後に結構面倒なことになります・・・。
転倒したままのバイクはどうなるの!?
「あ!まだ、バイクは道路上に転倒したままの状態のはずだ!」
購入してから13年間、とても大切に乗ってきたバイクであり、状態が気になります。
救急隊の方にバイクの状況を聞いてみました。
幸いどなたかが引き起こして道路からコンビニの駐車場まで移動して下さったそう。本当にありがたいことです。
人力で移動できたということはタイヤは機能したはずです。
これならある程度の修理でバイクは復活できるかなと思い、ほんの少しだけ安心しました。
通常、相手加害者が任意保険に加入している場合には、レッカーに頼んで自分の車両を移動してもらっても費用が出るみたいです。
私の場合は、相手加害者が対応してくれなかったので、これでよかったのですが・・・涙
救急車の車内で怒涛の連絡攻勢
救急車の車内に入ってから走り出す気配がありません。
救急隊の方曰く、受け入れ先の病院の確保に手間が掛かっているため暫く出発できないとのこと。
この合間に私は先ほどしようと思っていた自分の任意保険会社へ事故の連絡をすることにしました。
自分の任意保険会社へ電話連絡
私は財布のなかに入れてある任意保険会社の緊急連絡カードを見て、そこに書いてある番号に電話をかけました。
因みに私が加入している任意保険は、チューリッヒ保険会社のバイク保険です。
電話に出た窓口の男性に事故が起きた旨を伝えると、お決まりだろうと思われる質問をいくつか受けます。
- 怪我人はいますか?
- 警察へは連絡しましたか?
とか、そういう類の質問です。この2点以外にも何点か聞かれたと思いますが。
事故が起きたのが金曜の夜23時過ぎだったために、週明けに担当者が決定した後に改めて連絡をもらえるそう。
そしてそのままロードサービスの担当部署に電話をつないでもらいました。
と、ここで警察官が救急車に乗り込んできます。
しかし私は保険会社と電話中なので、警察官を待たせてもらう形になってしまいました。
警察官は人のよさそうな男性でしたが、私が電話で会話中であったためか少し不機嫌そうな様子です。
保険会社のロードサービス担当者との会話
私がチューリッヒを選んだ主な理由がロードサービスの充実ぶりです。
チューリッヒのバイク保険におけるロードサービスについては、以下のページに内容がまとめられています。
↓チューリッヒのバイク保険におけるロードサービスのHPはこちら!!
まずは、転倒して破損したバイクを修理工場に運んでもらうべく担当者と会話をしました。
事故で走れなくなったバイクは、 現場から指定の修理工場へ「100km」までなら無料で移動できますよ。
ということなので現場から「100km」以内であれば自宅近くのバイク屋修理工場までレッカーしてくれるのかと思ったのですが、直接修理工場までレッカーする訳ではないそうです。
とりあえず現時点では、事故現場からバイクを引き揚げに来たレッカー業者の倉庫に一時保管するのみだということ。
これに関しては私自身新しく知ることばかりだったので、
第9話の「バイクの修理工場を探して、ロードサービスへ連絡する」という部分で
ロードサービスの距離制限の注意点について詳しく解説しています。
保険会社オペレーターさんいわく、
24時前後の深夜であるため、まずは現在対応できるレッカー業者を探してまた折り返す
「24時前後の深夜であるため、まずは現在対応できるレッカー業者を探してまた折り返す」
ということでした。
ここで、警察官から電話を切って話を聞くように促されました。
警察官登場!色々聞かれる
ちょうどロードサービスとの話が切りがいい所で警察官から電話を切るように促されてため、一旦電話を切って警察官の質問に答えます。
私が電話ばかりしていたため多少不機嫌そうではあるものの、人当たりの良い男性の警察官です。
警察官からはいくつか質問を受けました。
免許証を渡して、身元の確認であったり、いわゆる定型的なことを聞かれました。
ところで、
事故の相手加害者とはこの時点では直接連絡先の交換は出来ていませんでした。
警察官が私に、
「事故の相手に私の連絡先を教えてよいか」
と確認してきたので、私は自分の名刺を渡して「この連絡先を教えてよいです」と伝えました。
そんなやり取りをしている途中でも、ロードサービスの担当者から折り返しなどが掛かってくるのです。
その電話対応もあり、警察官からの質問もあり、頭をフル回転で複数の事象を同時並行で処理していく羽目になります。
警察官からも、
「電話は後にしてくれ。」
などと言われてしまう始末。
色々質問に答えていると救急車の受け入れ先が決まったのか、救急車が発車するようです。
警察官も、後日あたらめて連絡すると言い残し救急車からは降りていきました。
動き出す救急車
受け入れ先の病院が決まったようで、救急車が動き出しました。 なんだかんだで、救急車に乗ってから発車まで20分近く停車していたと思います。 その間車内において、
- 貴重品荷物を持って来てもらうお願い
- 保険会社に連絡
- 警察とのやりとり
- ロードサービス担当とのやりとり
- バイクの状態確認
など、ただでさえ事故直後で身体の色々な箇所が痛いことに加え、精神的に参っているのにも関わらず、頭をフル回転で電話や対応やらせわしなく動いていました。
救急車が病院に向かう走行中の車内でも、ロードサービス担当から折り返しの電話連絡があり、その対応に追われます。
レッカーの業者が手配が完了したようです。
担当者いわく、
「レッカーしたことによってバイクの状態がおかしくなっても責任は負えないがいいか?」
とかそんなようなことを念押しされた記憶もありますが、そんなこと言われてもそうする以外にどうしようもないので、お願いしました。
ここまで関係各所と色々対応して、ようやくしばしの静寂が訪れます。
バイクで一人で事故すると、こんなに連絡対応するものなのか・・・。
意識が飛んだり、電話できないほどの怪我の場合は、これらの対応はどうなるのだろう・・・。
そんなことを考えていると、救急車が病院に到着しました。
病院では治療以外にどんな対応を??第4話へ続く!!!↓