第7話 深夜3時の電話相談~友人弁護士の神対応~

深夜に電話交通事故体験記

前回(第6話)の記事はこちら

前回(第6話)のあらすじ
  • 病院では念のため診断書を書いてもらった
  • 午前3時過ぎに開放され、帰りの足が無く困る
  • 自分の保険会社のロードサービスにより「無料」でタクシーで帰ってOKに
  • 弁護士の友人の「事故に遭った瞬間に連絡して!」という言葉を思い出し、深夜だけどメールしてみた

深夜3時にもかかわらず弁護士の友人にメールしたところ、すぐに返信があり、帰りのタクシーの中で電話相談を受けた話になります。

弁護士との初回電話相談 in 午前3時の帰りのタクシー

タクシーに乗るとすぐに弁護士の友人から電話がかかってきた!
どんだけフットワーク軽いんだ(笑)

まぴお
まぴお

もしもし・・・。あ、ヒロ君? こんな深夜にメールしたのに、速攻で電話をもらって申し訳ないっす(´Д`) 前に、事故に遭ったらすぐに連絡くれって言ってたから、文字通りすぐに連絡しちゃいました・・・。

弁護士ヒロ君
弁護士ヒロ君

仕事してたから大丈夫! 早速本題に入るけど、身体は大丈夫?

まぴお
まぴお

救急搬送されたけど病院で処置してもらって、いま帰りのタクシーなんだ。

弁護士ヒロ君
弁護士ヒロ君

身体が無事ならよかったよ!

弁護士に事故の状況を説明した!

弁護士ヒロ君
弁護士ヒロ君

バイクに乗っていて事故に遭ったってこと?

まぴお
まぴお

そうそう。コンビニの駐車場から出てきた車に衝突したの。

ここで、私は友人の弁護士に事故の状況を順を追って説明していきました。

事故のながれ
  1. 片側一車線の国道を走っていた
  2. 時刻は夜の23:30頃
  3. 自分のバイクは法定速度50km/h以内、ハイビームで走行
  4. コンビニの駐車場から自動車が一時停止なしに国道へ進入
  5. 自分はとっさにブレーキ
  6. 停止できず、自動車の後部に衝突
  7. 自分は右前方へ投げ出される
  8. 身の危険を感じ、なんとか路肩へ移動
  9. 救急車で病院へ搬送

衝突時の過失割合は、衝突した位置が重要!?

弁護士ヒロ君
弁護士ヒロ君

なるほどー。確認だけど、停止していた車に衝突したわけではないよね?

まぴお
まぴお

うん、相手はコンビニから左折しながら国道に進入して、そのまま動き続けていたよ。

弁護士ヒロ君
弁護士ヒロ君

コンビニから出ようとした車にぶつかったということは、まぴおさんのバイクは相手車両の右側側面に衝突したということかな?

まぴお
まぴお

いや、側面じゃなくて後ろだよ。

弁護士ヒロ君
弁護士ヒロ君

ということは相手は左折を完了して、直進状態だったのかな?

まぴお
まぴお

う~ん、相手が一時停止もせずにいきなり出てきたので、自分はフルブレーキングしたんだ。 その間、相手が左折している最中に後部右側に衝突したという感じかな。

弁護士ヒロ君
弁護士ヒロ君

なるほどー。それだと、相手が追突、つまりバイクが勝手にぶつかってきたとか言い出す可能性もありうるなぁ・・・。
もし相手が停止していたところに追突すると、100:0でこちらが悪いということになっちゃうんだよね。
とりあえず、事故の細かい状況は近々実際に会って聞かせてほしいな。

まぴお
まぴお

えーー、そ、そんなぁ・・・。

弁護士ヒロ君
弁護士ヒロ君

まぁ、でも話聞く限り、相手の過失が大きい可能性が大きいと思うよ。
詳しくは後日聞かせてもらうとして、明日からさっそく実施してもらいたいことを先にお伝えするね。

弁護士ワンポイントメモ 7-1

交通事故はシチュエーションによって負担割合(過失割合)が変わってくる。
ちなみに、停止している車両に追突すると、
停止車両(被害者):突っ込んだ車両(加害者)=0:100 となる。

(後日「交通事故の過失割合って何!?」という記事を書く予定です)

事故の翌日にまた地元の病院に?

弁護士ヒロ君
弁護士ヒロ君

明日、というか、もう明け方だから今日だけど、痛みが引かないなら必ず家の近くの病院に行って診てもらって!

まぴお
まぴお

え?また行くの!? だって、さっき処置してもらったし、薬も湿布ももらったよ? 痛みも我慢できると思うけど。

弁護士ヒロ君
弁護士ヒロ君

交通事故の怪我って、後になってから痛むことが多いんだよ。特に首とか。 痛みが残っているなら、必ず地元の病院にいくこと!

まぴお
まぴお

そっかぁ。たしかに首がまだ痛むなぁ・・・

弁護士ヒロ君
弁護士ヒロ君

多少の痛みなら我慢しちゃうっていう人は多いんだよね。
でも、1週間近く病院に行かないと、相手保険会社は怪我が軽いとか、交通事故の怪我と関係がないとか言ってくることがあるから、しっかり治療した方がいい。
まぁ、まぴおさんは事故直後に病院に行ってるからそうやって言われることはおそらくないけどね。

まぴお
まぴお

なるほど。でも、薬と湿布が切れてから行くのでもよくない?

弁護士ヒロ君
弁護士ヒロ君

最初の病院の診断が合っているとは限らないし、検査は受けた方がいいよ。
それに、相手保険会社に怪我が軽いと思われてしまうと不利益になるから、
「翌日にも病院に行った」という事実が大事になってくるんだ。

まぴお
まぴお

今日土曜日だけど、やってる所ってあるの?

弁護士ヒロ君
弁護士ヒロ君

探せばあると思うし、とにかくセカンドオピニオンにもなるから、行ってみるといいよ。

まぴお
まぴお

OK、わかった!ありがとう!

弁護士ワンポイントメモ 7-2

事故当日に必ず病院に行くこと(どんなに遅くとも翌日、翌々日まで)
当日に病院に行った人は、セカンドオピニオンのためにも翌日にも念のため病院に行くといい

(後日「絶対受けて欲しい!!病院のこの検査!!!」という記事を書く予定です)

え!?交通事故って3割負担じゃなくて、10割以上負担するの!?

弁護士ヒロ君
弁護士ヒロ君

あ、ちなみに相手の保険会社から連絡来るまでは 通院数回分は自費での治療になっちゃうからそこだけ注意してね。
ただ、その場合、健康保険を使わせてくれない病院が多いんだよね・・・

まぴお
まぴお

え!?どういうこと!? 今日普通に病院に「足と首が痛いです」って行くとするよね。
保険証出して下さいって言われて、保険証出せば3割で治療してもらえるよね?
その窓口で支払った3割の治療費の領収書を保管しておいて、 後日相手の保険会社に対して自分が窓口で負担した3割の治療費を請求すればいいんだよね?

弁護士ヒロ君
弁護士ヒロ君

いや、多くの病院は「交通事故には健康保険が使えません」って言ってくるんだ。

まぴお
まぴお

えー!なんでよ! じゃぁ、10割分払うんだ・・・。現金下ろしておかないとなぁ・・・。

弁護士ヒロ君
弁護士ヒロ君

う~ん・・・多分、15割とか20割とかそれくらいを払うことになるかなぁ。

まぴお
まぴお

ハァ!?え、なんで割り増しされるわけ!? 自由診療でも10割上限じゃないの?
全く意味わからんのだけど!!

弁護士ヒロ君
弁護士ヒロ君

本当は交通事故であっても健康保険が使えるはずなんだけど、 それだと儲からないから健康保険の使用を拒否してくる病院が多いんだよね。
だから、診療を受けるためには事実上応じないといけないことになるんだ。
でも、相手の保険会社から連絡が来れば保険会社が払ってくれるから 窓口でお金払わず治療できるようになるよ。
最初だけは現金用意しておいてね。でも必ずこれは回収できるから安心して!

(後日「健康保険って交通事故で使えないの!?」という記事を書く予定です)

まぴお
まぴお

じゃぁ、病院にかかる時は「交通事故の怪我で診てもらいたい」
って最初に言うってこと?

弁護士ヒロ君
弁護士ヒロ君

そうそう。 それで相手の保険会社と既に連絡が取れていれば、 その相手の保険会社の連絡先を病院に伝えるんだよ。
それ以降は病院はその15~20割の治療費を相手の保険会社に請求するから、 まぴおさんは病院では一銭も払わなくていいのよ。

まぴお
まぴお

でも、今回は深夜の事故のために、 相手の保険会社とまだ連絡が取れていないから それまでは仕方なく、自分で負担するという意味合いなのね・・・?

弁護士ヒロ君
弁護士ヒロ君

うん、そういうこと!

ワタクシ、全く知りませんでした・・・。

かなり誤解してました・・・。

ちょっと知らない事ばかりで衝撃受けたのでまとめておきますと・・・

私まぴおのこれまでの認識
  1. 交通事故に遭う
  2. 病院に行って、「怪我したので診て下さい」という
  3. 保険証出して下さいと言われ、出す
  4. 3割負担で治療する
  5. 領収書は大切に保管する
  6. 後日、その3割負担の合計額を相手の保険会社に請求して精算する

こんな流れなのかと思ってました。

しかし、交通事故の場合全然違ったわけですよ。
例えば、交通事故の被害者で、相手の保険会社と既に連絡が付いている場合は、

実際には・・・
  1. 交通事故に遭う
  2. 病院に行って、「交通事故で」怪我したので診て下さいという
  3. 15-20割負担で治療する
    (最初の方だけ自己負担だけど、すぐに保険会社から返してもらえる)
  4. 領収書は大切に保管する
  5. 病院には相手の保険会社の連絡先を伝える
  6. 治療費の自己負担ゼロで治療を続けることができる

こんな感じとのこと!

あ~~全然知りませんでしたー。 こんなの自分ひとりだったら何も分からないよ・・・。

診断書がたった全治5日間でも大丈夫?

まぴお
まぴお

あ、そうだ。救急車で運び込まれた病院では念のため診断書を発行してもらったよ。

弁護士ヒロ君
弁護士ヒロ君

何て書いてあったかな? 多分、全治5日間とか、1週間とかそんな感じだったんじゃないかな?

まぴお
まぴお

えっと、ちょっと待ってね。今見るから。 あ、ほんとだ。僕の場合は全治5日間って書いてある。5日間程度の怪我でまた今日病院行って、呆れられないかな・・・?

弁護士ヒロ君
弁護士ヒロ君

いや、大丈夫!
僕がこれまで担当してきたケースも、最初の診断書は全治5日間とかが多いよ。
実際に5日で治らない人もたくさんいるよ!
全治5日間の診断書が出された人で半年病院に通うケースもよくあるよ。
とにかく、痛みがあるのなら、今後もちゃんと病院にしっかり通うことが大事だよ。
そういうわけで、この「全治5日間」という数字は気にしないで通院してね!

弁護士ワンポイントメモ 7-3

診断書が「全治5日間」であっても 5日で必ず治るわけではないので5日以上通院はしても問題なし
(ちなみに弁護士からすれば「全治2週間」とか書かれていると「かなり重いのだろうなぁ」と思う期間だったりする)

弁護士との電話まとめ

正直初めての事ばかりで、知らない事だらけでした。

今日は夜も遅いし弁護士の友人からは取り急ぎ明日からすぐすべきことを優先して教えてもらました。

ちゃんとした相談は後日時間を取ってもらい、実際に会って相談に乗ってもらえることになりました。
今日のようなとりあえずの電話相談でも驚きの連続だったので最後にまとめておきたいと思います。

弁護士に相談してわかったこと
  • 事故の翌日でも痛みが引かないときは病院に行くこと
  • 交通事故での通院は、その旨を病院に伝えること
  • 相手の保険会社と連絡が付くまでは、治療費は自己負担となる
  • 交通事故の治療費を自己負担する場合は、15~20割を払う場合がある
  • 相手の保険会社が対応してくれている場合は、それ以降、被害者は窓口での支払は必要なくなる
  • 診断書の全治○○日間は、気にせず痛みがあれば通院すべき

家に着くころには空はすっかり明るくなっていました。

衝撃!病院では本当に20割も取られた!?第8話へ続く!!!↓

タイトルとURLをコピーしました