前回(第5話)の記事はこちら
- 救急車で病院に到着し処置を受けた
- 病院でもロードサービスや警察とのやり取りが続いた
- 事故現場のバイクがレッカーで回収されてひとまず安心
- 怪我の処置が終わり、診断書を書いてもらった
この第6話は、午前3時に病院を解放されたものの時間的にバスも電車もなし。
途方に暮れながらも結果的に無事に帰宅できることになったお話です。
処置が終わってお会計へ
怪我の処置は終わりまして、湿布や薬も処方してもらいました。
念のため診断書も発行をお願いしました。
ということで、支払い窓口に向かいます。
窓口では、当日の金銭負担は無かったです。
代わりに誓約書に自分の住所氏名など連絡先を書いて署名しました。
後日請求書が送られてきて、支払えば良いそうです。
(ちなみに後日、現金書留で支払いました。現金書留以外は対応していないとのことで。)
行くあての無い深夜3時の自分
さて、お会計処理まで済んだものの、時刻は深夜3時台。
公共の交通機関はありません。
この病院は市街地から若干離れた位置にあるようで、周りに宿泊施設であったり、朝まで身体を休めるようなところは無さそうです。
病院の方々に聞くと、駅の近くに漫画喫茶があったはずだ、とのこと。
いやー、漫画喫茶行くなら始発までこのロビーの長椅子で休ませてもらおうか・・・。
でも正直早く帰りたい・・・。
大量の手荷物に途方に暮れる・・・
ところで診察室の隅に置かせて頂いていた私の手荷物なんですが、
改めて確認しますと、
- ウエストバッグ(カメラや財布が入っていた)
- ヘルメット
- 貴重品の入ったカバン
- タンクバッグ
など4点もあり・・・それなりに大きさもあります。
さらに、足元に目をやると事故の際、
道路に投げ出された衝撃でブーツの底が半分以上剥がれて
しまって今にも靴底のラバーが全部取れてしまいそうな勢いです。
まともに歩けません・・・(泣)。
バイクに積んであったこれらの荷物は救急隊の方々にお願いして手元に運んで頂いたまでは良かったものの、帰宅時に一人で持ち歩くにはかなり無理がある量です。
しかも、底の剥がれかかったブーツで歩くなんて・・・。
どこかに移動するにもこんな状態のブーツじゃ歩けないし、荷物は両手いっぱいの重量級荷物群だし・・・。
ん!?まてよ!
そういえば、ロードサービスに帰宅サポートがあったはずだ!!!
ロードサービスに救われた!
私は自分の任意保険に付帯するロードサービスに確か帰宅支援サービスのようなものがあるのを思い出したのです。
事故で帰宅が困難な場合に、ホテルの宿泊であったり、交通費をサポートしたり、このようなサービスが付帯していたはず!
これを思い出して、さっそく先ほどバイクのレッカーの件で電話していたロードサービスの窓口に再び電話をかけてみました。
あの、たしか帰宅サポートがあるかと思うのですが・・・
はい、帰宅に必要な交通費を全額補償します
え、マジですか!ぜ!ぜ!全額!?
はい、ただし最も合理的と判断される手段となり、
原則、電車・バスをご利用いただきます。
ですよね・・・。
現在午前3時で電車とかないんですけどこういう場合はどうなるのでしょうか?
原則、電車・バス等なのですが、この時間帯ですとタクシーでも大丈夫です。
!?え?自宅ってここからかんなり遠いですよ。
距離は何キロまで大丈夫なんでしょうか・・・?
距離は無制限ですよ。
ちょ!え?距離無制限ですか?多分家まで100km以上あるかもしれませんが・・・。
はい。大丈夫ですよ。
じゃ、じゃぁ、タクシー使わせて頂きます(涙)
領収書は必ず保管しておいてくださいね。後日精算の際に必要になりますので。
なんと、電車が無い時間帯であれば、距離無制限でタクシー代を全額補償してもらえるとのこと!
第3話でも書きましたが、私が任意保険の会社としてチューリッヒを選んだのはロードサービスが充実していることも大きな理由のひとつ。
私の主な認識としては、レッカーの距離が長い(レッカー距離は100kmまで無料)という点しか頭になかったのですが、帰宅のサポートもここまで充実していたとは・・・。
参考までに、チューリッヒの帰宅費用サポートについてはこちらのページに詳細があります。
さっそく先ほど会計を手続きをした病院の夜間窓口のおじさんに聞いて、近隣のタクシー会社に電話しました。
これなら大量の荷物があっても、底が剥がれたブーツでもなんとか帰宅できる!
廊下の長椅子に座ると、安心感からかどっと疲れが押し寄せてきました・・・。
深夜3時台からの電話打合せ
無事にタクシーで帰宅できることが分かり、長椅子に座って深呼吸をします。
「ふぅ~、長かった。」
でもこれで何とか帰れます。
タクシーを待ちながらそんなことを考えているとふと疑問が。
明日から事故の対応ってどう進めていけばいいのだろうか。
今日一日でこれだけ電話対応したりでてんやわんやな状態ですよ。
これから怪我の治療もあるし。
壊れてしまったバイクをどう修理していけばいいのだろう。
保険会社は週明けに担当者が決まるという話だし。
実況見分とやらでまた警察に行かないといけないのかな。
とまぁ、こんな感じで明日からの事故対応をどうやるべきなのか知識が無さ過ぎて、不安だらけです・・・。
と、その時、ある一人の友人の存在を思い出しました。
大学の同期で最も仲が良い、とある友人です。
彼の職業は弁護士、たしか交通事故関連に強いとか言ってた気がする!
たしか彼は以前こんなことを言ってました。
- 僕が事故対応することで、保険金などを倍以上にできるよ!
- 交通事故は初動が大事!事故ったらすぐに電話ちょうだい!
は!?これはすぐに連絡しなくては!
スマホからメッセンジャーで、早速彼に事故にあった旨を書き、明日の日中に電話してよいかも併せて記述します。
その後タクシーが到着し、自宅に向け走り出した頃に彼から返信がありました。
「タクシーで帰宅するなら電話で話せる?」
なんと、深夜3時なのに電話でさっそく相談にのってもらえることになったのです。
深夜3時。
自宅に帰るタクシーの中で友人の弁護士との電話相談が始まりました。
まさかの弁護士神対応に涙しながら、タクシーに揺られます。
初めて知ることばかり!!衝撃の弁護士相談の内容とは!?第7話に続く!!!↓