前回(第19話)の記事はこちら
- 人身事故として扱うが、相手加害者は送致しないことになった
- 警察のボスが登場!私の方に落ち度があるの一点張り
- 防犯カメラの映像を見たが、それを隠し撮影することは出来なかった
前々回の第18話と前回の第19話では警察署内での警官とのやりとりや防犯カメラ映像の件について書きました。
今回は、実況見分のためにパトカーに乗って1週間ぶりに事故現場に行き、そこで行った実況見分と、最後に書かされた屈辱の上申書について書いていこうと思います。
1週間ぶりの事故現場
警察署内では警察官らによって、悪者にされてしまった私。。。
警察訪問の目的である人身事故扱いの件は達成できたものの、警察から悪者扱いされた私はなんとも嫌な感じで警察の車両に乗り込み1週間ぶりに事故現場にやってきました。
実況見分ってなに?
実況見分とは、交通事故の場合、事故が起こった理由や、加害者、被害者の位置関係や動き、など事故の状況を実際の現場に加害者、被害者が足を運んで警察官のもとで行う作業のことを言うようです。
私の場合、当初警察からの電話では、相手加害者と同じ日に行うかもしれないと伝えられていましたが、私が急遽警察訪問のお願いをしたためか、実況見分に相手加害者は来ることは無く、私一人が立ち会って行われました。
実況見分って何をするの?
私の場合は、まず現場についてバイクの倒れた位置を確認しました。
国道なので昼間はかなり交通量の多い道路です。ちょうど混む時間帯なのか軽く渋滞しているような状況でした。
警察官が国道を走る車の流れを交通整理し、一時的に車をせき止めて道路上にチョークでバッテン印を書きました。そして私にそのバッテン印の脇に立つように指示します。
私は道路上に出て、指示通りバイクの倒れたバッテン印の横に立たされます。
道行く車がめっさ観てくるのでかなり恥ずかし気まずいです・・・。
さらに警察官は、
立ったまま、そのバッテン印を指さして。そしてカメラを観て!
とか、言ってくるわけです。
そして警察官はカメラを構えてその姿を撮影するわけです。
これ、ほんと気分悪いですよ!!
犯罪者みたいな感じですよ!!!
その後、国道の歩道沿いに歩きながら、
・相手加害者の車を最初に認識した位置
・ブレーキをかけ始めた位置
を確認。
そして、警察官が交通の流れを一時的にせき止めたうえで、道路にチョークでバッテン印を書き、私が道路上のバッテン印の横に立って指でそのバッテン印を指し示し、それを警察官がカメラで撮影するということを行いました。
道行く車からジロジロ観られるわけですよ。
くっそ気まずいです。。。
なんか、よく、ニュースとかドラマとかで捕まった殺人犯が警察官と現場に行って
「殺したのはここです」
的な感じで指さして写真に撮られる場面とかあるじゃないですか。
まさに、それ、ですよ。
実況見分ってこんな感じでやるのね・・・。
たぶん、道行く車の運転手なんかは、「あの人、殺人犯かしら!?」とか思っている人も居たんだろうなぁ!はぁ・・・ホントいやだったなぁ・・・。
そんな感じで実況見分は淡々と進んでいきます。
次に、バイクを運転していた私が最初に相手加害者の車を認識した場所を確認しにいきました。
国道沿いの歩道を警察官と一緒にてくてく歩いていきます。
この時、警察官の方から、
この辺ですかね?
とか言ってくるので、
いいえ。ここではありません。もっと手前でコンビニの駐車場から出ようとする車には気が付いていました。
と、警察の提案は関係なく、事実をちゃんと述べました。
いや、だって、警察の提案してくる場所で「初めて車の存在に気が付いた」なんてことになったら、わき見運転でもして、直前まで気が付かなかったんじゃないの?とか言われかねないですから!!
そして、相手加害者の車を最初に認識した場所でも、警察官が車の流れを止めて道路上にチョークでバッテン印を付けます。
私は同様に、そのバッテン印を指さして警察のカメラでその様を撮影されるわけです。
(あ~~気分悪りぃ・・・。)
その次は、実際にブレーキをかけ始めた位置について聞かれます。
ここでも同様に、警察官が道路にバッテン印をつけて、私が横に立って写真撮影されるわけです。
そんな感じで、現場での実況見分は淡々と終わりました。
かなり気分悪かったですけどねぇ・・・。
上申書を書かされた!屈辱に耐えながら・・・
現場での実況見分が終わりました。
警察官に促されてパトカーに乗り込みます。ああ~~やっと帰れるわ・・・。
警察署では色々なことがありましたが、まぁ人身事故として扱ってもらえるらしいし、なんとか目標は達成したので、パトカーの中でほっと一息。
したのもつかの間!!
じゃぁ、ちょっと上申書を書いてもらいますんで。
上申書?え?ここ(パトカーの中)で書くんですか?
と、バインダーと便箋のような紙とボールペンを渡されます。
警察官は何か手元の紙を観ながら話してきます。
今から書き方を言いますので、その通り書いてください。
え?は、はい・・・。(何を書けばいいんだ!?)
では、この一番上に、「○○○警察署長殿」と。
はぁ。
では一行空けて、その下の所に、「1」と書いて下さい。
え、はい。「1」と書きました。
では続けて、
「私、まぴおは○月○日○時○分頃に、○○県○○市○○付近に於いて、」
え、は?えっと、
「私、まぴおは○月○日○時○分頃に、○○県○○市○○付近に於いて、」
い、言われた通り、か、書きましたけ・・・。
では、
「コンビニエンスストアの駐車場から出てくる、」
とまあ、警察側が事前に用意した文章を彼が読み上げながら、私が一言一句違えず紙に自筆で書いていくという作業なわけです。
粛々と警察官に言われた通り、紙に書いていきますが、おとなしく書き進めていくと・・・
「事故の原因は、私が前を注意深く見ていなかったからです。」
はい、書いてください。
ファ!?ちょっと待ってください!
それじゃぁ、私の方が悪いってことになりませんか!?
いや、まぁ、先ほど警察署で話した事をそのまま書いてもらっているので。
・・・・。
これは最悪の展開になってきました。
文章に残すなんて、かなりマズイんじゃなかろうか・・・。
とはいえ、これ以上長くなったら午後の仕事の打合せに間に合わない!
マズイ、本当にマズイ・・・。
でも、警察は人身事故として扱うとは言っていたよな・・・。
だったら、ここで揉めるよりも上申書は素直に書くべきか。
色々な考えが頭の中を巡りましたが、仕方なく上申書の記載を続けることにしました。
ああ、不安だ・・・。
警察官の言う通りに書き進め、結局A4用紙2枚分くらいの文章になってきました。
もう文章は最後の締めに差し掛かってきます。
では、
「人身事故として扱って頂けるようお願い致します」と書いてください。
はい。
「人身事故として扱って頂けるようお願い致します」
書きました。
じゃぁ、これで最後です。あの、これはもしアレなら書かなくてもいいですが・・・
「この度はご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした。」
と。
ファ!?いや、それは、ちょっと、どうかと・・・。
あ、そうですか。。では、この一文は書かなくても結構です。
ちょ、どういうことだよ!
なんで、私が謝らないといけないんだ!
さしもの私も、この一文だけは書くことを拒否しました。
では、最後にここに印鑑を。
え?印鑑なんて持ってませんよ?
電話で持ち物を確認した時に、印鑑なんておっしゃってませんでしたよね?
では、指で指紋をここに押してもらえますか?
ハァ!?嫌ですよ、指紋なんて。そんな犯罪者ではあるまいし。
いやー、印鑑とお伝えせずにすみませんでした。。。
警察もあと一歩のところで私が抵抗したので、謝りモードになって指紋を押してもらうために必死な様子。
加えて、それまで黙って運転席に座っていた警察官もサッと話に入ってきて、
「犯罪者の指紋取る時なんてのは、両手の指10本全て採るんですよ。」
とか、言ってくるわけです。
さすがにここで指紋を押したら、この文章の内容を全て認めることになります。
うーん、やっぱりイヤだなぁ・・・。
ちょっと考えてもいいですか・・・。
最後の最後で私も渋ります。
上申書なんて想定外だし、ここは指紋はイヤだと拒否して印鑑を後日持参すると伝えて、今日はこのまま署名せずに帰ろうか・・・。
うーん、でも、人身事故にはすると言っている。
ああ~~どうすればいいんだ・・・。
この間、警察も色々言ってきます。
人身事故として扱いますので大丈夫ですよ。
この上申書を書いたという事実も内容も外に漏れることは絶対にありません。
相手加害者の任意保険会社も絶対に知りようがないです。
もちろん、相手加害者へは、まぴおさんが上申書を書いたという事は伝わらないですよ。
うわぁーーー、こんなのどうすればいいのだ・・・。
私も私で、午後の打合せ時間が迫っています。
今回の目的はとにかく、人身事故として扱ってもらうことだ・・・。
その目的は達成できたんだ・・・。
上申書の事は外部に漏れることはないんだ・・・。
でも、警察の言っていること、信用していいのか・・・。
あぁ・・・。
あぁ・・・。
あぁ・・・。
考えこんだ挙句・・・。
指紋押しました・・・・orz。
これで良かったのだろうか・・・。
自分でも何が正しかったのかわからん・・・。
警察で起きたことをまとめてみた!
全3話にも渡ってお送りした警察署での出来事ですが、色々あったので最後にまとめてみます。
- 警察は、私の方が悪いと言った
- 警察から、私が注意すれば避けられた事故だ、と言われた
- 人身事故として扱うが、診断書は受け取ってもらえなかった
- 相手加害者は送致しないことになった
- 上申書を書いて、署名拇印をして提出した
次回は、警察署で起こった全てを弁護士ヒロ君に相談するぞ!!第21話に続く!!!↓